のんびり人生散歩、ひとり言

いち平凡OLの日常、気ままな人生観

そして、迷いは無くなった。

私は随分と悩んだ。



この出来事をブログに載せて良いものか。





食事中の方には閲覧を
控えていただかないと
いけないからだ。



そして、私は何よりも
もっと女性らしい
☆キラ☆キラ☆した日記が書きたい。




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だが、雲ひとつない澄んだ秋の青空を
眺めていたら
そんな迷いも甚だ小さなものに思え、
私の憂鬱を何処かへ運んでいってくれた。






この出来事を書かなかったら
その素晴らしい彼の愛は静かに影を潜めてしまうだろう。


私にはこの出来事を書く義務がある。
きっとこの現象は偶然ではないのだ。


彼の行為が偽善かと言われたら、
果たして偽の心でこの対応が出来るのかを私は知りたい。








あの時の彼はまさに神だった…










以下、食事中の方はどうか閲覧を
お控えください。



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その夜、帰宅しようと乗った電車でのことだった。
私は何気なく、ある車両の前方ドア付近に乗車した。

大学生だろうか。ウサギちゃんが目の前に立っており
電車の壁に寄りかかったまま、目をつぶっていた。


気にすることなく、私はその子の前に対面する形で立ち
その日購入した本を読み始めた。

すると、その子が段々と私から見て左側へ
壁に背をつけたまま、ゆっくり傾いていく。
本を読むため下を向いていたが、
その様子に気がつき、私は顔を上げた。



背を向けて立っており、背中から見ることでしか
姿が分からなかったが、
彼女の傾いた方向に乗り合わせていた40代位の細身のペリカンさんが

「おおっと。」

あわてて肩を押して垂直な姿勢に正してあげていた。




しばらくすると、ウサギちゃんは咳き込みそうになり
口に手をあて1回だけ咳をした。

わずかに私にも息がかかった。


風邪かなと思いつつ、
なんとなく嫌な予感がしたので
左方向にスペースがあり、私は一歩だけ移動した。










それから5分くらいたったであろうか。
ウサギちゃんが苦しそうに







うツ』と言った瞬間!








なんと!ウサギちゃんの口から
☆キラ☆キラ☆と流星が
銀河のごとく溢れで
とうあっっ!!!!



☆キラ☆キラ☆のイメージとして
頭の中でご使用ください。

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私の右足下は☆で埋め尽くされた。

私を含め周囲にいた大人たちはみな
唖然として固まっていた。
私も手に本を広げたまま、立ち尽くしていた。

まるで時が止まったかのようであった。



その時間はわずか5秒ぐらいであったと思うが、
私にはとても長く感じられた。





ふと我にかえり、
何からしたら良いのか、、、



そうだ!袋だ!と思いつき
慌てながらも肩に掛けていた鞄のチャックをあけ、中をのぞき詮索した。


その間にも、今度は先ほどの細身のペリカンさんとは反対隣に
こちらを向いて電車に背をもたせて立っていた、
お洒落な中折れハットをかぶったポニーさんが動いた。
俳優のような彫りの深い顔立ちで、
鼻と上唇の間に白髪の混じりの髭を生やしていた。
誰かが席をゆずってくれたその椅子に、ウサギちゃんを誘導して座らせてあげていた。

そして腰を掛けた彼女に
近くにいたキツネさんがティッシュを差し出した。




ゴソゴソと鞄の中を探していた私は
本を購入する際に入れてもらったビニール袋を発見した。


これだ!



座ったウサギちゃんは前屈するようなかたちで腰掛け、首はうなだれていた。
私は屈んでそのビニール袋を両手で広げて
手持ち部分をその子の右と左の手に渡しながら

「これ使ってください」と呟いた。

彼女は軽く顔をあげると会釈をし、またうなだれてしまった。
隣に座っているカップルも心配そうに見つめている。



具合は大丈夫だろうかと思いつつも
意識はあり、とりあえず座って落ち着いている様子であったため、
次の駅で係員を探す事にした。




すると先ほどのポニーさんが
鞄から所有のタオルを取り出し
☆キラ☆キラ☆と輝く
☆の上へ置いたではないか!

続けて彼は腰をかがめ、片手にそのタオルを握り、素手で沢山の☆を

円を描くように滑らかに拭きだした。








な、な、な、な、な、ななんてことを〜!!











芸能人や企業が相手へ行う素晴らしい配慮を
神対応などと呼ぶが、
これがまさに神対応だと悟った。







その後の駅で、
駅員の方がチリトリとホウキを持って
車内へ清掃に入ったが、
☆は綺麗に拭かれていたため
☆を集めることはできなかった。
そして電車は定刻どおり走り出した。




駅員が入ってきた時もポニーさんは
自分が拭いたとは名乗りでなかった。

ただ静かに無表情で
最初にいた場所に、背を壁にもたれて
冷静に佇んでいた。

あのタオルをしっかりと握ったまま。





















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読者になってくださったブロガーさん、おそれいります。

お読みいただき、
誠にありがとうございます。